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わたしは価値を創る

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勝ち方のルール「3つの基本」

勝ち方のルール「3つの基本」

ランチェスター戦略を構築した田岡信夫が、「勝ち方の基本ルール」として、繰り返し、あげているのが、以下の3つです。

1.ナンバーワン主義

ナンバーワンとは、2位以下の企業に3倍以上の格差をつけている圧倒的な強者のことです。ある市場でナンバーワンを獲得することで、競争においても、利益額の確保においても、非常に優位な位置にいることができます。(株)アシックスの前身オニツカタイガーは、すべてのスポーツ用品を製造販売するのではなく、スポーツシューズ、しかもバスケットシューズに限定して、製造販売しました。バスケットシューズの分野で、41.7%以上のシェアを確保した後に、初めて次の商品に進出しました。このように小さな市場であっても、ナンバーワンの地位を築くことで、他者の攻撃を受けずに、次の戦略に移ることができるのです。

2.足下の敵攻撃の原則

1位の企業は、競争において優位性を持っています。ですから、1位の企業にやみくもに戦いを挑むことは、無謀な行為だと言わざるを得ません。実際のビジネスにおいては、競争目標はあくまでも1位の企業であっても、攻撃する対象は、自分より弱者である下位の企業であるべきです。

勝ちやすきに勝つ。これが、戦略における基本の真理です。

自分より下の企業を叩いて、自らの力を蓄え、しかるべき1位との戦いに備える。それが、勝つためのルールです。

3.一点集中主義

ひとたび市場セグメントを行い、攻撃目標を設定したなら、その行為に集中することが必要です。

戦略性のない企業は、集中することができずに、儲かりそうな市場をつまみ食いすることに時間を費やします。それでは、単に時間を消費するだけではなく、貴重な経営資源を浪費していることになります。戦略とは、不要な部分を切り捨てることであると肝に銘じなければなりません。

戦争においても、ビジネスにおいても、「兵力の小出し」は、負けるための最大の戦法です。

どんな小さな市場であっても、ナンバーワンの地位を確保するまでは、自らの経営資源を集中し続けなければなりません。

F・W・ランチェスター自身も、その著書「戦争と飛行機-第四の武器の曙」の中でこう述べています。「陸軍であれ海軍であれ、その主力戦力を作戦場面のなかの一点に集中するというノウハウが、すべての戦略の中心に置かれなければならない」


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